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院長ブログ
治療の質を上げるために~シリコーン印象~
こんにちは。さいとう歯科クリニック院長の齋藤です。先週はほとんど雨ばかりの1週間で気が滅入りましたね・・・。暑過ぎるのも嫌ですが、陽の光を感じられないのはもっと嫌です。今週は天気が良くなることを期待したいものです。
さて、前回は『治療の質を上げるために~ラバーダム防湿~』というテーマでブログをあげさせていただきました。
続編として今回はシリコーン印象についてご紹介していきたいと思います。
歯科治療を受けたことがある方はご存知かと思われますが、詰め物・被せ物を製作するにあたって、「型採り」という工程があります。最近、保険診療においても光学印象=口腔内スキャナーで歯を撮影することで型採りをする方法が少しずつ適用可能となってきていますが、まだまだ現状としては印象材を使用した従来法が主力となっています。

上の写真は「アルジネート印象材」というものを使用した型採りです。比較的安価で簡便であるという利点がある一方で、「寸法変化が大きい=変形しやすいため、型採り後、速やかに石膏を注がねばならない」という特徴があります。そして、これが非常に頭を悩ませる問題でして・・・
歯科医院における日常臨床現場は、基本的には忙しく、人手が余っているということは少ないです。診療の補助に付いたり、電話に対応したり、器具の消毒・滅菌作業もあります。前述したように「速やかに石膏を注がねば・・・」とわかっていても、なかなかそうもいかないことが多いです。そうなると、時間の経過と共に変形していってしまうアルジネート印象材を主体とした型採りを行った場合、精度の高い詰め物・被せ物を製作することが非常に困難になってしまいます。※当院では「寒天・アルジネート連合印象」を従来行っており、寒天部分は高精度ではあるものの、こちらの印象法もベースはアルジネート印象材なので、結局長時間放置すれば精度は落ちてしまいます。


そこで、当院では保険診療においても、シリコーン印象材(写真参照)を使用することにしています。
シリコーン印象材の利点は「寸法変化が少ないこと」そして、「速やかに石膏を注ぐ必要がないこと」です。当院では型採りを行った後、洗浄・消毒をしたうえで保管。そのまま技工所に送り、信頼できる技工士さんに石膏を注いでもらっています。この方法の良い点として
・「石膏を注ぐ」という作業にマンパワーを割く必要が無いため、診療がスムーズに行える
・テクニックセンシティブ(技術差が出やすい)な石膏模型製作を技工士さんが行うことで、品質が上がる
・結果、出来上がってくる詰め物・被せ物の適合精度が高くなる
こういった点が挙げられます。
確かに、アルジネート印象材と比較すると、シリコーン印象材は費用が高く、コストのかかる印象法です。しかしながら、治療の質を上げるためには絶対的に必要なことだと判断し、当院では保険診療においても、詰め物・被せ物そしてブリッジなどの補綴装置を製作する際にも、原則シリコーン印象材を使用しています。
次回は『治療の質を上げるために~CT撮影~」というテーマです。
それでは!